初心者向け3Dプリントサービスのデータ作成方法をまとめてみたよ!!
Photo:3d Knot By undefined
今回は、このたび経験した3Dプリンタ用データの作成手順をまとめたので、これから3Dプリントサービスを使ってみたい方の参考になれば幸いです!!
初めての3Dプリント用のデータ作成に関して、どんな感じで試行錯誤をしたかは、過去記事をご参照ください。
- うれしはずかし3Dプリントサービス初体験!!今回はグラフィック社を選びました!!
- MODO701で3Dプリント用のデータ作成!!ベクターデータを立体化していくよ!!
- 3Dプリントのデータを送って見積もり依頼!!NGが出たのでチェック用ソフトで確認することに!!
- 予想外に手こずったけど3Dプリント用のデータがついに完成!!あとは完成を待つのみ!!
3Dプリント用データ作成に必要なソフトウェア
3Dプリント用のデータ作成には、次の通り、データそのものを作るソフトと、確認するためのソフトが必要になります。
- 3DCGソフトまたは、3DCADソフト
- 3Dプリント用データのチェックソフト
フィギュアのようなものを作るには、3DCGソフトが向いていますが、工業製品のような機械的なものを作るには、3DCADソフトが良いと思います。いわいは、3DCADのことは全然詳しくないのですが…
3DCGソフトでも、機械的なものは作れます。ただし、コンマ何ミリというような高い精度を求める場合は、3DCADソフトが良いと思います。もっとも、そこまでの精度を求めるとなると、3Dプリンタもかなり精度が高いものが必要になると思いますが。
3DCADでは、フィギュアのような有機的なものは作れないと思いますが、3DCGソフトでは、機械的なものも作れます。高い精度を求めるのでなければ、3DCGソフトの方が応用範囲は広いです。
いわいは、MODO(モド)という3DCGソフトの最新版、MODO701を使って、データを作りました。3DCGソフトは、機能が非常に多いのですが、3Dプリント用のデータ作成ということだけを考えれば、形を作るモデリングの機能さえ覚えれば、基本的にはOKです。(求める形によっては、色々おぼえることが増えますが)
MODOは、直感的な操作が魅力的なソフトで、数ある3DCGソフトの中でも、特にモデリング機能が優れていることで有名です。しかし、基本的にはプロ向けのソフトなので、15万円ぐらいと、ちょっと普通の人にはお高いです。
MODO JAPAN GROUP
無料のソフトとしては、モデリングだけを考えるなら、Metasequoia(メタセコイア)がオススメです。モデリング機能が優秀な国産ソフトで、有料版でも5,000円という非常に安価なソフトです。
Metasequoia(メタセコイア)
超高機能な、Blenderという無料の3Dソフトもありますが、こちらは操作方法が独特なので、ちょっと難しいかもしれません。ただ、入門書は多く出ているので、書店で見比べてみて、やってみよう!と思えたら、こちらでも良いと思います。
Blender 3DCG パーフェクトバイブル2013 (100%ムックシリーズ) | ||||
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Blender
粘土感覚でデータを作るなら、オンラインの3D作成サービスSculptGLがオススメです。SculptGLに関しては、こちらの記事をご参照ください。
スカルプトが熱い!!(のか?w)NewTekの新ソフトからスカルプトができるウェブサイトまで!!
無料で使えるサービスには、色々と制限がありますが、SculptGLは、機能は少ないものの自由に使えます。データを書き出して保存しておいて、翌日、また読み込んで続きから作業することもできます。
操作方法は、非常に簡単なので、今度、説明記事を書きます。操作は簡単ではありますが、高度なものを作るためには造形能力は必要となります。
SculptGL
データチェック用ソフトは、MiniMagicsというソフトが、無料で使えます。いわいも今回、こちらを利用しました。3Dソフトでデータを作ったら、3Dプリントサービスにデータを送る前に、このようなソフトでの確認をします。
MiniMagics
MODO701を使った3Dプリントデータの作成方法!!
さて、こちらが本題になりますが、モデリングそのものについての説明は長くなりすぎてしまうので、本当に手順のみとなります。
- MODO701で3Dプリント用のデータをモデリングする。
- obj形式で書き出す。
- Blenderで、MODOから書き出したobj形式のデータをインポートする。
- Blenderから、stl形式のデータをエクスポートする。
- MiniMagicsで、stl形式のデータを開いて、エラーが無いかを確認する。
MiniMagicsでデータを確認し、エラーがあればMODOで修正し、エラーが無くなるまで、上記の手順を繰り返すことになります。
stl形式は、3Dプリント用に使われる形式なので、どの3Dプリントサービスを使う場合も、この形式で保存しておけば間違いないです。ちなみに、グラフィックさんは、obj形式での入稿も可能だったので、他にもstl形式以外でも入稿可能な会社があるかもしれません。
3Dプリントサービスへの入稿方法!!
3Dプリント用のデータを作ったら、3Dプリントサービスにデータを送るだけです。今回は、グラフィック社のサービスを使いましたが、オンラインで入稿でき、非常に便利でした。
印刷のグラフィック
グラフィックさんは、紙の印刷サービスを提供していますが、ウェブの利用者専用ページが非常に良く出来ており、使い勝手が良いです。かなりの金額を投じてシステムを構築されていると思います。好感が持てますね。
3Dプリント注文時は、縦・横・高さの出来上がり寸法を指定しますが、グラフィックさんは、「横140mmで、あとはお任せ」というようにざっくりと伝えるだけでも大丈夫でした。3Dのデータなので、一辺の寸法が確定すれば、自ずと他の寸法も決まってくるわけで、納得な感じです。
というわけで、3Dプリント用のデータ作成方法でした!!これから3Dプリントやってみようという方のお役に立てたなら幸いです!!